おかしなほしのはなし

とっ散らかっている。

ピンク・プディング

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ダメになってしまった神田の町に直径三百メートルほどの大穴が空いた。

大穴からのっそりと姿を現したのがママン。慈愛に満ちた瞳が母性を連想させるので、ぼくが勝手にそう呼んでいる。

ママンは瓦礫の山をがちゃがちゃと捏ねくり回していた。倒壊したビル。折れ曲がった道路標識。ドアやタイヤの外れた自動車。それらをまるでレゴか何かのように組み替えて遊んでいた。

「創造主にもこんな奔放な一面があったのだろうか」と、ふと思う。今のところママンは何一つ創造してくれそうな気配を見せていないが、今後の活躍に期待したい。