細腕で秋を叩く
休日。草や木をたくさん切るなどした。
虫が大嫌いなのだけれども、日々のストレスの方が勝り、ほとんど八つ当たりのような形で虫を殺しながら作業を進めた。今日は久々に暑さを感じるような気温だったので汗だくになってしまった。午前と午後とに二時間ずつくらい、主に高枝切りばさみを使ってバラだのミモザだのよくわからないそのほかの蔓などをばちばち切り倒した。
午前の作業が終わってパンを一つ食べ、シャワーを浴び、録画しておいた『ボーイズ・オン・ザ・ラン』を視聴し、午後の作業をやっつけて、シャワーを浴び、録画しておいた『CSI』を観た。夕飯はまたラーメンだ。充実した休みの使い方なのかはわからないけれど、とにかく腕、背筋、首あたりが張っている。
ところで自慢させてください。
おじいちゃん、11月にShellacを見に行くんです。
アルビニにはちゃんと角刈りにしておいて欲しい。
22年振りの来日であり、生で拝むのは初めてということもあって今からどきどきしている。Nirvanaから始まり、Don CaballeroやPJ Harvey、54-71、Low、Godspeed You! Black Emperorなどなど、アルビニ関連でかなり音楽の趣味に偏りが生じたように思う。いずれもぶっきらぼうな音作りが心地良く「商品」ぽい感じが薄い。日陰者のぼくはそういう無愛想なものに弱いのだった。
そしてなんとその前日には文学フリマに出ているはずなので、ここいら辺りが諸々のクライマックスなのだろうという予感がある。「拾った帳面」というサークル名で出展するのだけれども、書いている人間は一人です。たった一人です。なんと今の段階でもまだ断片的なものを捏ねくり回している状態なので、イベント当日は会場のトイレで隠れて酒を飲み、半狂乱の状態でブースにうなだれている可能性もある。もしそのような結果になったら次の日にShellacを浴びて、そのまま失踪しよう。
数年前に出展したときは前日に急に熱が出て意識が朦朧としていたことを覚えている。コミュニケーションが不得手で、円滑なコミュニケーションに「憧れ」と「嫌悪感」を同時に抱いているような人間なので、意識が定かでなかったのは半ば幸運だったのかもしれない。
果たして今回はどうのような結果となるか。
ふむ、期待と不安のバランスが崩れてきたのでカニの絵を置いて逃げる。