おかしなほしのはなし

とっ散らかっている。

シェラックのライブのはなし

11月23日の文学フリマに続き、24日はシェラックのライブに行って来ました。

 

シェラックとはとてもかっこよい三人組のバンドであり、メンバーは以下の三人です。

 

スティーヴ・アルビニ(ギター、ボーカル)

ボブ・ウェストン(ベース)

トッド・トレイナー(ドラム)

 

詳しいことはWikipediaという便利なものをご参照ください。

シェラック (バンド) - Wikipedia

 

アルビニという人はレコーディング・エンジニアとしても有名な人で、ニルヴァーナの『イン・ユーテロ』でもがんばっていました。

ぼくはニルヴァーナが好きで、そこからアルビニを知り、シェラックとかビッグ・ブラックとかレイプマンとかいったアルビニ自身のバンドのほか、アルビニがレコーディングを務めたアルバムなども聴き漁っていた時期がありました。

 

どんな音楽なのか、詳しいことはYouTubeという便利なものをご参照ください。

とても愛らしい音楽ですね。

 

そんなシェラックが22年ぶりの来日公演を果たしました。

アルビニと縁のあるMONOとのツアー。

普段引きこもり体質であるぼくもこれは行かねば不味いということになり、そのツアー初日に代官山まで見に行って来たのです。

 

MONOについても詳しいことはYouTubeという便利なものをご参照ください。

 

 

結論から申し上げますと、最高のライブでした。

 

完全にシェラック目当てだったけど、初めて生で聴いたMONOも「轟音なのに静謐」というわけのわからない体験を与えてくれて、一曲目から続いた耳鳴りも心地よかった。

こういうバンドこそ小さいとこで聴くに限る。

この日披露されたMONOの新曲はアルビニ録音になるようです。

 

そして何よりシェラック。今でこそYouTubeなりで彼らの動く姿を容易に目にできるようになったけれど、初めてCDを買った頃にはYouTubeどころかインターネットも身近になかった頃だったわけで、そんな彼らが目の前で演奏しているのを見るというのは感涙ものだった。

ゴリゴリジャキジャキな音なのに、ライブで聴いて改めて驚いたのはとてもキャッチーだってこと。夢中になり過ぎて本当にあっという間に時間が過ぎてしまった。途中にメンバーへの質問タイムがあるなど、チャーミングな一面もちらり。

あとから会場にバトルスのメンバーも来ていたことを知り、こちらも驚いた。

 

終演後にはなんとメンバーがTシャツを手売りという大サービス。

目の前にいたボブに「ミディアムサイズプリーズ!」と馬鹿丸出しの英語もどきで訴えて手に入れたのが以下のブツです。

 

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お金と一緒にチケットの半券を渡すとサインが貰えました。いい人だ。

トッドと握手することにも成功しましたが、アルビニはどっか遠くの方にいたのでそのまま帰って来ました。

 

次にいつ来日するかはわかりませんが、今度そのような機会があればそのときはアルビニにも接近してみたいと思います。

何はともあれ、間違いなく人生で一番のライブ体験でした。

 

文学フリマのはなし

これまでにも何度か申し上げておりますが、ぼくがMacBook Airをバックに写真を撮るのは自室に皆様の御目に掛けるに適当な部分がないからであり、決してMacユーザーであることをアピールしたいわけではないということをご承知おきください。

 

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白地に赤が目を惹く凛々しい表紙。

おじいちゃんですがぼくも文藝部に所属したいです。若さをください。よこせ。

 

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おっぱい。

まっすぐに欲情したいのですが、これが爪さんの本だと思うとうまく集中できません。

 

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一目見て読み応え充分と確信できる、思わず誰かの頭を小突きたくなるような厚み。

もともとブログ読者ですが、何度も読み返してしまうこと確実。

 

そんなわけで文学フリマに参加してきました。

冒頭にいきなりぶち撒けた写真類は当日手に入れた本たちです。

 

恥ずかしながらぼくも出店していたのですが、本の完成がぎりぎりになったり、用意しておいた釣り銭を家に忘れてきたり、直前までおまけのシールを作っていたりと、大変思い出深いイベントになりました。

開場後もコミュニケーション能力の低さを遺憾なく発揮。終止そわそわし通しで何かと理由を付けて席を立っていたのですが、最終的にお手伝いを頼んでいた者どもに「いいから座っていろ」と注意を受けるに至りました。一杯引っ掛けてから売り子に臨めば良かったと今さらながらに後悔しております。

 

日頃Twitterでフォローしたりされたりという方にもお会いできたりして、驚きやら有り難さやらで珍妙なテンションになっていたりもしました。お一人お一人を引き止めて「とにかく一杯飲みに行きましょう、駅を出たところのコンビニみたいな店にもお酒が売っていましたから!」と勧誘したい気持ちで一杯でした。もしまたこのようなイベントに参加する機会があれば、そのときは本のおまけにワンカップ大関をつけたいと思います。

 

会場に来てくださった方、Twitterでメッセージをくださったり、文学フリマ関連の発言をリツイートやお気に入りしてくださった方々本当にありがとうございます。

おじいちゃんとっても良い思い出ができちゃった。

売れ残った本はもう少し寒くなったら火に焼べて暖をとろう。

 

さて、文学フリマで手に入れた本はマイペースに読み進めていこうと思っていたのですが、爪切男さんのブログ本の表紙も手掛けられた向浦宏和さんの『カジテツ王子』(帯付き)の入手に成功したので若干予定が狂いました。

うれしい誤算。これでまっすぐに欲情できそうです。

 

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おっぱい。

 

文学フリマに関する告知またはインフォームド・コンセントと呼べそうなもの

竹中直人の持ちネタに「笑いながら怒る人」というのがあるけれども、文章を書いているときのぼくは大概あんな風で、あとになって考えてみるととてもとても気味が悪い。

 

 

笑いながら怒るぼくが書いた笑いながら怒っているような文章があり、それを捏ねくり回し、握り固め、一度燃やしてからドラゴンボールで再生させると一冊の本のようなものが出来上がりました。

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表紙にはぼくの多重人格的であるとすら言える精神状態を絵にしたものをあしらいました。少し前に描いたものですが、四つの窓から顔をのぞかせるそれぞれの少年がとても愛くるしい。

本文の方は「手の込んだ愚痴」という感じなので、かわいらしい表紙とのギャップが堪りませんね。とりとめのない散文が計十一個。明るく朗らかな文章などただの一つもありません。

 

そんなわけで、来たる11月23日(月・祝)、文学フリマに出ます。

サークル名は「拾った帳面」、本の方は「ペギーラのポス」という名前です。

 

「手の込んだ愚痴」に過ぎないにも関わらず、価格の方は500円という、何と戦おうとしているのかわからない強気な設定。

ご用意数は30部ですが、これが驚くことに奇跡が起こってすべて捌けたとしても赤字です。愚痴を印刷して製本するととてもお金が掛かるということがわかりました。

 

会場となるのは東京流通センター

東京モノレールに乗って数駅行けば旧芝離宮恩賜公園もあるので、旧芝離宮恩賜公園にお出掛けのご予定がある方は、そのついでにお立ち寄りください。

芝離宮恩賜公園にお出掛けのご予定がない方は、無理を為さらなくて大丈夫です。

驚くことに奇跡が起こってすべて捌けたとしても赤字ですが、大丈夫ですので、大丈夫ですのでご安心ください。

 

奇しくも旧芝離宮恩賜公園にお出掛けのご予定があり、尚かつ文学フリマにも興味があるというという方がいらっしゃいましたら、是非ともお立寄ください。

ぼくは愚痴を本にしましたが、おもしろい本にもたくさん出会えるのではないかと思います。

 

第二十一回文学フリマ東京

開催日 :2015年11月23日(月・祝)

会場  :東京流通センター 第二展示場

    (東京モノレール流通センター駅」下車 徒歩1分)

開催時間:11:00〜17:00

 

出店サークル名:拾った帳面

ブース番号  :イー35

       (会場2階の奥、休憩スペースの近くなのでお得です)

 

秋のロサンゼルス

休日。

欲しいものがあったこと、何とはなしに家にいたくなかったこと、この二つが結び付いた結果、半分夢遊病患者のようにしてふらふらと外へ出る運びとなった。

 

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気が付いたらぼくはロサンゼルスにいた。欲しいものを効率よく手に入れるにはこの街が最適であったし、何よりぼくはこの街の持つ雰囲気が嫌いでなかった。人ごみが苦手なのに、なぜかこの街の雑踏は然程苦でない。ロス特有の洗練された空気がぼくの肺には馴染むのかもしれなかった。

 

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今回のお出かけは比較的目的がはっきりとしていた為心に余裕があった。道すがら川の水量を確認するなどし、濁った川面に自分の未来を見た気がした。然程風の強さは感じなかったのに水面が派手に波打っていたのが印象的だった。都会を流れる川の表情はいつだって不敵である。

 

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時折足を止めながらも、徐々に目的地へと距離を縮めていった。平日の真っ昼間ということもあり人出はそこそこ。しかしそうは言うものの、今や観光地としても名高いだけあって外国人買い物客の姿がかなりの数認められた。雑踏の中でも外国語を耳にする機会の方が多いくらいだったように思う。

 

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わりと頻繁にこの街を訪れているぼくでさえ、やはりこの街は「異常」だと思う場面が少なくない。まだオタク文化が芽吹く前のこの街には、今ほど赤や黄色や、ピンクや肌色といった色彩が置かれていなかった。この街は異常だと思うが、ぼくにはどこかその「異常」を歓迎しているような側面がある。

 

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まんだらけコンプレックスとCOMIC ZINで目的のものが買えたので、滞在時間三、四十分ほどで帰路についた。途中見慣れた光景と見慣れない光景を一つずつ目撃し、一丁前に時の流れを感じてしんみりするなどした。不思議なことに学生服やメイド服を着た客引きに声をかけられることはなかった。妙な疎外感が今でも胸にこびり付いている。

 

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しっかりと手に入れることができた欲しかったもの、二点。『コンバット・バイブル』の増補改訂版と『さつまいものおかし』。『さつまいものおかし』の方は以前まんだらけコンプレックスに行った時は出会えなかったので感激も一入。どうやら最後の一冊だったらしく、棚に置かれてあったサンプルの表示がある品がそのまま我がものとなった。

 

満足して家に戻り、一休みしたのち地元を徘徊して、結局はいつもの店でラーメンそのほか三品ほどを貪って今に至る。腹は膨れ、ほどほどに酔い、手元には欲しかった本が二冊もある。西村寿行の『君よ憤怒の河を渉れ』も今週中には読み終えてしまいそうだけれど、当分は読むものに困らなくて済む。次に読むものが控えているということ、これは結構しあわせで、うだうだと愚図る心をひとまずなだめすかすくらいの作用を秘めているのかもしれないと思った。

細腕で秋を叩く

休日。草や木をたくさん切るなどした。

虫が大嫌いなのだけれども、日々のストレスの方が勝り、ほとんど八つ当たりのような形で虫を殺しながら作業を進めた。今日は久々に暑さを感じるような気温だったので汗だくになってしまった。午前と午後とに二時間ずつくらい、主に高枝切りばさみを使ってバラだのミモザだのよくわからないそのほかの蔓などをばちばち切り倒した。

午前の作業が終わってパンを一つ食べ、シャワーを浴び、録画しておいた『ボーイズ・オン・ザ・ラン』を視聴し、午後の作業をやっつけて、シャワーを浴び、録画しておいた『CSI』を観た。夕飯はまたラーメンだ。充実した休みの使い方なのかはわからないけれど、とにかく腕、背筋、首あたりが張っている。

 

ところで自慢させてください。

おじいちゃん、11月にShellacを見に行くんです。

シェラック (バンド) - Wikipedia

アルビニにはちゃんと角刈りにしておいて欲しい。

22年振りの来日であり、生で拝むのは初めてということもあって今からどきどきしている。Nirvanaから始まり、Don CaballeroPJ Harvey54-71、Low、Godspeed You! Black Emperorなどなど、アルビニ関連でかなり音楽の趣味に偏りが生じたように思う。いずれもぶっきらぼうな音作りが心地良く「商品」ぽい感じが薄い。日陰者のぼくはそういう無愛想なものに弱いのだった。

 

そしてなんとその前日には文学フリマに出ているはずなので、ここいら辺りが諸々のクライマックスなのだろうという予感がある。「拾った帳面」というサークル名で出展するのだけれども、書いている人間は一人です。たった一人です。なんと今の段階でもまだ断片的なものを捏ねくり回している状態なので、イベント当日は会場のトイレで隠れて酒を飲み、半狂乱の状態でブースにうなだれている可能性もある。もしそのような結果になったら次の日にShellacを浴びて、そのまま失踪しよう。

数年前に出展したときは前日に急に熱が出て意識が朦朧としていたことを覚えている。コミュニケーションが不得手で、円滑なコミュニケーションに「憧れ」と「嫌悪感」を同時に抱いているような人間なので、意識が定かでなかったのは半ば幸運だったのかもしれない。

果たして今回はどうのような結果となるか。

ふむ、期待と不安のバランスが崩れてきたのでカニの絵を置いて逃げる。

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ふむふむつまり

休日。

今日は一日気分が優れなかったし、これは結構尾を引きそう。

おしっこもろくに出やしないよ。

 

*****

 

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蛇遣いは蛇のことが好きで好きで堪らなかったのだけれども、蛇と仲が良いこと以外に何の取り柄もなかった彼は、蛇の厚意に甘え、蛇遣いとして生きる道を選んだのであった。

蛇遣いの仕事は蛇をぶんぶん振り回すなどする為、蛇にかかる負担が大きい。そればかりかまるで蛇が格下であるかのような演出が常とされているから、蛇遣いはひどく心を痛めていた。

「へび山さん、痛くないですか、大丈夫ですか」

公演中も蛇遣いは蛇のことを大袈裟に心配した。こっそりと何度も声を掛け、蛇が体調を崩していないか細心の注意を払った。ほかにも「今日の晩ご飯は何がいいか」だとか、「最近はよく眠れているのか」だとか、時に観客のいぶかしがる目も忘れて蛇に声を掛けた。

「ねこ太郎くん、私は大丈夫だから、ショーに集中しなさい。それがプロフェッショナルというのものだよ」

見兼ねた蛇が何とか諌めるので、講演はいつもそこそこの成功を収めることができた。どうにか食事にありつけるだけのお金を稼いで、そうすると二人はまた次の舞台を求めて旅へ出る。西日が差し込む列車の中で、蛇は自分がしっかりしているうちに蛇遣いを蛇遣いから卒業させてやらねばなるまいと考えていた。

 

*****

 

その後おしっこはした。

今日の昼間は先日読んだ『スクラップ・アンド・ビルド』の読書感想文を記してみようかと意気込んでいたのだが、九百字ほど書いて投げ捨ててしまった。とくに今日のような荒んでいる日は、誰か他の人が為したことについて感想を述べるというのに不向きな気がした。またいつか好機が訪れたら未だ未読のままの『火花』と合わせてこっそりと感想を述べたいと思う。

精神的にどうのこうの、と格好の建前を得たことで昼間から酒を飲み、罪滅ぼしのつもりで父用のノンアルコールビールを発注し、十六時過ぎにそれが届いたのを良いことに一時間あまり惰眠を貪ってしまった。やっと秋らしさが顔をのぞかせ始めたかと思ったのに今日は暑かった。暑くてじとじと。その中で眠ってしまったので顔面は脂ぎり、全身をくまなく気怠さが覆う事態となった。これからうまく眠ることができるのか不安で仕方ないが、明日はたのしいたのしい苦役デーなので気持ちを切り替えていかねばならぬ。

断食か、さもなくば

休日。

日中から夜にかけて散々飲み食いした。飲み食いすることが目的の外出。十三時半頃に家を出て、移動時間を除けばほぼずっと飲み食いしていた。痩せ形だがそこそこ大食いなので、結構な量の食べ物飲み物が胃に流し込まれることとなった。何を食い何を飲んだか、正確なところについては記憶を辿ってみたくない。ここ半年ほど、自分の食欲を後ろめたく思う機会が増えた。

二十一時前に帰宅し、少し水を飲んで、いつの間にか眠ってしまう。で、今度は夜中に目を覚まし、水をコップに二杯飲んで頭の中を点検した。アルコールをいつもより多く摂取していたこともあり、帰宅するまでの数十分と、帰宅してから眠ってしまうまでの数十分分の記憶が怪しい。ディテールに綻びがあり、そのことがひどく心を引っ掻き回す。これはいつものことで、毎度のことながら自分の学習能力のなさは致命的であると思った。

その後ケーブルテレビで『攻殻機動隊』を視聴。珍しく土日続けての休みだから、この際久しぶりに夜更かししてやろうかという気になった。日付が変わり午前二時少し前。小腹が空きだして、ここに来てまた性懲りもなく食べ物のことを考え始める。半日かけて飲み食いしたものはこの腹の中のどこへ消えてしまったのだろう。冷蔵庫に軽井沢土産でもらった高級そうなサラミがあることを思い出す。ビールでも飲みながら齧ってみようかと思ったが、踏みとどまった。体に酒が残っているのは充分過ぎるほど感じられたし、夜中に「サラミ」という油っぽさの化身を腹に入れることに躊躇するくらいには歳をとっていた。

食欲。三大欲求の一つに数えられるだけはある。飯を食って腹が膨らんだとしても、数時間経てばまた腹が空く。何を食べたら満たされるのだろうと考え始めてみたが、当然適当な解は見付からない。食べたその瞬間は満たされたとしてもまた腹が減る。動物だの、植物だの、その死骸を口に運び続けない限りこっちが命を繋いでいけないのだ。生きているうちはこのサイクルが続くわけで、これはなかなかに地獄的だなと思った。取り留めのない考えを捏ねくり回しながらツイートした「食べたいものリスト」は以下の通り。

・焼肉

・ラーメン

・カレー

・ハンバーグ

・素麺

・餃子

・野菜炒め

・焼き鳥

・コロッケ

・おでん

・オムライス

・炒飯

・青椒肉絲

・ワンタン

・から揚げ

・お好み焼き

・シュークリーム

・蕎麦

・カレーうどん

・ポテトサラダ

・ペペロンチーノ

ナポリタン

・ミートソース

・ツナおにぎり

ねぎとろ巻き

・豆腐と油揚げの味噌汁

・納豆巻き

・チキンナゲット

・チーズバーガー

・チーズケーキ

・のり弁

・ベーコン

・目玉焼き

・マカロニサラダ

・サラミ

・ソーセージ

・冷奴

・麻婆豆腐

・アボカド

・ゆで卵

・山芋の千切り

・ジャーマンポテト

エンゼルパイ

・ピザまん

・ハムサンド

・コーンスープ

・オニオンスープ

・鮭茶漬け

・磯辺焼き

・アスパラベーコン

・シューマイ

ざっと見返してみるだけでも自分の偏食ぶりに舌を巻いてしまう。ガキっぽく、栄養価への配慮など微塵も感じさせないラインナップ。最後の晩餐がこの中のどれかになる確率は果たしてどれくらいになるのだろう。兎にも角にもあらためて箇条書きにしているうち胃がもたれ始め、夜中に涌き起こった食欲は一旦また腹の奥底へ封印される運びとなった。

午前五時。夜更かししたい欲求も満たされ、それと入れ替わるように柔らかな眠気も全身を覆い始めた。日曜の朝は『安住紳一郎の日曜天国』を聞かねばならない。珍妙な義務感のもと、この辺りを引き際として再び眠りにつくこととする。

私は馬鹿なので、間違いなく今夜ああだこうだと考えていたことなど忘却し、明日もきっと当然のことのように腹を空かす。せめて朝食は、食べたいものリストには挙らなかった、さっぱりしたものにしよう。